先生～米大統領選挙でも為替相場が動くって聞いたんですけど、もしかしてトランプさんかクリントンさんのどっちかが勝ったら円高が緩和されるとかそんな感じですか？
そうだね。実は米大統領選挙でドル高になるという法則があるんだ。じゃあ今日は米大統領選挙と為替相場の関係性の話をしようか。
まずどうして大統領選挙でドル高になるかというとドルが高くなるという事は米ドルが買われるという事だ。
ドルが買われるという事はアメリカの信頼度が高くないといけないしそして米国の強さを他の国に見せつけるチャンス。大統領選挙はアピールの場。そのためドル高になるように対策をうったり国民が喜ぶパフォーマンスをするよね。
そうすると自然に大統領選挙の時はドル高になるというわけさ。
ただ今年はどうなるかわからない。だってトランプがいるからね。トランプの暴言ぶりはみんな知ってるだろう。先生はトランプが大統領になったらアメリカは銃社会文化が進んでちょっといいイメージが持てない。
そうなるとアメリカ自体の信頼が落ちドルの価値も下がる。そうなるとドル安が進み円高が進む事になるだろう。
じゃあクリントンが勝てば円高が緩和されるのかというとそれは微妙。どうしてかというとトランプもだけど、ドル安円高を望んでる事もありどちらが大統領になったとしても、2017年以降は現状維持を貫く又は多少の対策をするとしてもドル高円安方向に積極的に動くか分からないんだよね。
ただね大統領が変わる事でサプライズとして財務長官人事も変更されると思うんだ。もしクリントンが大統領になればブレイナード財務長官（現FRB理事）に決まる可能性が高い。
最近のFRBの偉い人達は『今こそ利上げの時期だ』と発言した数日後に『利上げの時期は今ではない』などコロコロと意見が変わって何を信じていいのか分からない状態。
ブレイナード財務長官はずっと同じ意見を通してる人だから投資家の中ではこの人の意見は参考になると言われるほど支持されてる。
そのためクリントンが大統領になった場合、ブレイナード財務長官もセットでついてくるとしたら、今まで感じてきた利上げするのかしないのかのもやもやが解消されてブレイナード財務長官の発言次第で投資家の心理が動き相場変動が動くという可能性もあり得るというわけさ。
と、色々と話をしたけど、簡単にいうと大統領選挙の影響で少しは円高が緩和される事は確実だから、大統領選挙の為替変動に便乗して儲けるのも1つの手!!
それに今までのテレビ討論会が2回あったけど壮絶なバトルだった。クリントンの方が優勢な感じだった事や雇用統計などの数字も悪い結果ではないことも含めて円安とは言えないけど、103円台をキープしてる事もあり、利上げへの期待が今膨らんでるから、もしかしたら次のテレビ討論会が10/20(日本時間朝10時)にあるし、ここで再び相場変動があるかも。
そして10月末に向けて為替相場ってどんな風に動くのかでも説明したけど、10月末に日銀会合があり11月頭にFOMCがあるし、これから相場変動が変わるチャンスが沢山あるし、まずは大統領選挙が11月にあるからそれも含めて為替相場の変動を意識して利益をGETだぜ。
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