更新日 : 2017年6月8日
先生~6月8日にメイ首相が突然解散総選挙をするって発表しましたが、これって選挙の内容次第ではEU離脱しないって事になるんですか?ポンドが買われるとか為替への影響も知りたいです。
そうだね。じゃあ今日は6月8日に開催されるイギリス解散総選挙が為替に与える影響など話をしようか。
そもそも解散総選挙って何?
- ● 解散総選挙
- 解散総選挙の目的は国民の信を問うためにするもの。つまり選挙をして国民が選んだ人が国が良くなるために働きますので国民の皆さんの意見を聞きます。という事を目的にする選挙の事です。
つまりイギリスの解散総選挙についてはEU離脱問題で揺れているからもう一度国民の意見を聞くから、期待出来る人を選挙で選んでね。という意味が含まれているんだ。
どうして今イギリスは解散総選挙をする事にしたの?
どうして今の時期にイギリスは解散総選挙をするのかってことだけど、もとはこのイギリス解散総選挙は2020年の予定だった。
しかし前倒ししてまでも2017年に行いたい理由があるんだ。
それはメイ首相が選挙で選ばれて首相になったわけではない事が理由の1つとして挙げられる。
メイ首相はEU離脱交渉について普段から『選挙の経験がない人にEU離脱の交渉を任せられない』って強く批判されてるんだ。
だから選挙を行う事で『EU離脱交渉にふさわしい人間か示したい』『EU離脱交渉を有利に進めたい』という気持ちの表れで、今回前倒ししてでもイギリス解散選挙を6月8日(木)に行うとメイ首相は決めたのさ。
解散総選挙をする事でメイ首相のメリット
このイギリス解散総選挙ではメイ首相にとってメリットがある。
- 選挙で選ばれたというスキルアップ
- 与党保守党としての基盤を強くすることでEU離脱交渉を有利に進められる
- 国民の信を問う事が出来る
上記でも説明したように解散総選挙をする事でメイ首相がEU離脱交渉を有利に進めるために今のうちに国民の気持ちも聞き、野党の強く批判の声を抑える事が出来るので、メイ首相が思い描くように事が進めばかなりのメリットとなる。
ただ、メリットだけではない。デメリットもある。
それは解散総選挙なので、選挙で負ければ政権が変わる事になるね。つまりメイ首相にとって大きい賭けと言えよう。
イギリス解散総選挙の結果がどうであれEU離脱は覆らない
と、ここまでイギリス解散総選挙をどうして今の時期にするのかメイ首相にとってのメリットなどを話してきたけど、イギリス解散総選挙をしたら『EU離脱しないって事になるのか』という点だけど、イギリス解散総選挙の結果がどうであれEU離脱は覆らないんだ。
モメンタリ先生のからのワンポイントアドバイス
つまり今回のイギリス解散総選挙はEU離脱交渉をするために現在の与党である保守党でいいのか、それとも野党の労働党がするべきかを問う国民投票というわけさ。
だから先生が思うに、メイ首相は選挙で負ける可能性もあるのに解散総選挙をするってよっぽど自分が選ばれるって自信があるのかEU離脱交渉を絶対にどうにかしたいからなりふり構わずのかどちらかだね。
イギリス解散総選挙の結果が今後のEU離脱交渉にどう影響するの?
EU離脱交渉は6月19日の週から再開すると言われているけど、今回のイギリス解散総選挙の結果が今後のEU離脱交渉にどう影響を与えるかはメイ首相が『圧勝』か『辛勝』か又はコービン氏が勝利するかで変わってくる。
- ● メイ首相が圧勝
- 「離脱派」・・・自分達の希望通りにEU離脱に対して上手く交渉が出来ると期待。しかしハード・ブレグジット(EU市場からのアクセスを断念してまでも移民の規制をするやり方)が、イギリスの経済悪化につながるのでは不安もある。
「残留派」・・・議席を増やしたことで、保守党内にいる離脱強硬派からの圧力を抑えて上手くEU離脱交渉をしてくれると期待があるが不安な面もある。
- ● メイ首相が辛勝
- 「離脱派」・・・なんとか勝利したが、議席を減らしたことでEU離脱交渉に向けて万全の体制で挑めないため不安が募る。
「残留派」・・・保守党内にいる離脱強硬派が力を持つ事は変わらないので、無理やりEU離脱交渉へ突き進まないか心配。
- ● コービン氏が勝利
- 離脱派、残留派どちらにしてもソフト・ブレグジット(EUといい関係を保ちつつ経済的にダメージを受けないように進めるやり方)で上手く交渉してくれる事を期待出来る。ただEU側がイギリスの政治的悪化など心情を考えて交渉してくれるかは疑問。
メイ首相が勝利する確率は?
世論調査会社「YouGov」による4月19日頃に出された労働党の支持率は23%くらいで、保守党の44%とメイ首相が率いる保守党の方が優位だったんだけど、6月7日に出た最新世論調査では保守党がの支持率は43.6%、労働党の支持率は36.1%とわずか7%まで詰めやられてきた。
4月のイギリスの解散総選挙を6月にすると発表した時の、世論調査の結果ではメイ首相はEU離脱を成功に導いてくれると48%の国民が期待しているという結果が出ていたけど、現状としてはなんとも言えない。メイ首相が優勢なところは変わらないけど、圧勝ではなく、議席を減らす形でイギリスの解散総選挙に勝利した場合、EU離脱交渉が難航しそうだね。
そのため注目すべき点としては、ただ単純にメイ首相が勝利するか、圧倒的な支持率でメイ首相が勝利するかでEU離脱交渉を円滑にしかも有利に進められるかが変わってくると先生は思うからそれに伴って為替も動くだろうね。
イギリス解散総選挙が為替に与える影響
じゃあイギリス解散総選挙が為替にどんな影響を与えるかというと、まずこちらを見てごらん。
上記の画像は4月18日にメイ首相が6月8日(木)にイギリス解散総選挙をしますって発表後の為替変動だ。
全体的に右上がりになって上昇してるのが分かるね。つまりこれはポンドが買われてるという事。
そして4月中は上昇し続けていたけど、5月の2週目あたりから下降してきて、5月25日におきた英自爆テロの影響で急激にポンド売りが進んだ。
それだけじゃなくて、6月3日(土)に再びイギリスでテロが起きた事もあり今ポンドが売られてる状態なのさ。
若干様子見状態で多少の売り買いはあるけど、全体的に見ると右下がり。この動きは6月8日(木)のイギリス解散総選挙が行われる夜くらいまで続くと予想されているよ。
今のところ支持率からして辛勝になりそうだけど、結果は分からない。まぁ9日の朝頃から速報が出ると思うけど、メイ首相が圧勝でも辛勝でも、コービン氏が勝利してもポンド売りが進む事は間違いないだろう。
為替が動いているけど、短期取引よりも少し長めの取引の方がいいかも
為替が動く気は短期取引がおすすめなんだけど、それは経済指標のようなイベントがあった時に向いてる取引方法。速報が出た時は迷わず順張り(動いてる方向)で購入しよう。
ただ速報が出る前とかイギリス解散総選挙の結果が出るまで時間がある時は5分とか10分で見て上昇又は下降してるというトレンドを見つけてそれに合わせて、RSIを使って逆張りで取引とかおすすめ。
バイナリーオプション初心者がいきなり逆張りでの取引は難しいかもしれないけど、HighLowスプレッドの基本情報と勝てるおすすめ取引方法で、分かりやすく説明してるけど、真似して取引に役立ててね。
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